え?何?何よ・・・・友達?私の友達について? 友達って…あぁ、の事ね。彼女について話せばいいのね。 、名前から分かると思うけど、日本人なの。 歳は…15歳ぐらいね。私の4つ位下だから、そんなもんかしら。 可愛いのよ。ちっちゃくて(単に私がデカイだけかしらね…170位あるし) 長い黒髪が綺麗なの。目も真っ黒でくりくりしててね。 肌も白くてすべすべしてるし、控えめけど気弱じゃないし、自分を持ってる筋の通った娘なのよ。 大和撫子ってのはみたいな子を言うのよ、絶対に。私、そう思ったもの。 いい子なのよ。私みたいなのとどーして付き合ってるか分からないわ。 だって私ときたら、昼間は学生だけど、夜はダンサーのバイトしてるし。ってこんな事どうでもいいわね。 そのとね、最近妙に仲が良いのがいるのよ。 そいつの名前は…御津闇慈。 こいつも日本人ね。わかるでしょ? 私も知り合いなんだけど、明るいっつーか、暑いキャラしてる。 紗夢ちゃん曰く、「汗臭い」 まぁ、これは極端だと思うけど、とにかく元気がいい。 趣味が「体を激しく動かすスポーツ」だし、ずっと動いてないと気がすまないのね。 根暗よりは良いんだけど、時々上半身裸になるのだけは勘弁してくれないかしら。 でも、そんなヤツにも取り柄はあるのよ(神様って変な事するのね) 舞…日本のね、が凄く得意なの。私みたいなダンスじゃなくて、あくまで舞。 これがね、上手なのよ。 このときだけは優雅で流れるようで不覚にもカッコいいって思っちゃうのよね〜 本当にあれは凄いと思うわ。本人に言うとつけ上がるから言わないけどね 全く接点が無いみたいな二人だけど、何故か気が合うみたいで。 の方は前から気にしてたみたい。 どっちかと言うとおとなしい子だから、奴のはっきりした所が気になったのかしら。 一大決心をしてバレンタインチョコ、あげてたみたい。 ・・・・・・じゃ、そのときの話をしましょうか。 バレンタインの一週間前かな、いきなり来たのよ。 「あの…相談したい事があるのですけど…」 「どうしたの?そんな必死な顔して。…まさか!闇慈のやつ、なんかやったのね!」 「いえ、違うんです」 「? じゃあ、何?話してごらん?」 「あっ・・・・あの・・・・」 そこでは真っ赤になってだまった。 「あ・・・・・」 「あ?」 「闇慈さんって甘いもの好きなんでしょうか・・・っ!?」 それでピーンときた。バレンタインなんだなって。 「う〜ん、好き嫌いは無かったと思うわ。甘いものが嫌いなんて話した事無いしね」 「そうですか…」 明らかに彼女はほっとしたような顔をした。う〜ん、初々しいわ 「ありがとうございます」 「の手作りなら何でも喜ぶよ。頑張ってね」 途端に彼女は真っ赤になった。 そんな!とどもりながらひとしきり混乱して帰っていった。 の事だ。これから一週間丸々かけて準備するんだろう。 私は、少し彼女が羨ましくなった。…っと、なんでもないわ。 で、当日までかなり頑張ってたみたいよ。 日に日に深刻な顔するんだもの。相当思いつめてたのね。 それを見るたびにいつか闇慈の奴を殴ってやろうと心に決めたわ。 もちろんぐーで顔にがっつりとね!(を思いつめさせた罰よ!) 当日は私はその場面は見てないんだけど、いろんな人から聞いて、ちょっと推測つけるとこんな感じ その日は男の人も女の人もみんなそわそわしてた。 (紗夢ちゃんなんか必殺技つかって追っかけてたもん) 闇慈はなまじっか顔が良くて人気者なもんだからいろんな人からチョコ貰ってうはうはだったみたい ずーっとニコニコしてたらしい。 そりゃ、両手にいっぱいにもらえたら嬉しいよね。 で、ずーっと誰かがチョコ渡してたもんだから、ってば渡すタイミングが掴めなくて。 見るたびに可愛い箱持って溜息ついてるんだもの。わざわざいつも着ない振袖まで着てたのよ? いつも袴はいてるが、振袖よ?桜色の可愛い振袖! やっぱ顔にぐーだけじゃなくて鳩尾に突きもプラスしてやろうと思ったわ で、ずーっとニヤニヤしてた奴もさすがに夕方になってもに会えないものだから、そわそわしはじめたのよ いくらいろんな娘からもらったって本命からもらえなきゃ意味ないでしょ? いままで持ってたチョコ全部家に放りこんで探して歩き回ったのよ 日はどんどん落ちていくしには会えないしで結構ブルー入ってたの。 で、家に帰る道をとぼとぼ歩いていたらばったりに会っちゃったのよ。正面から の方は闇慈があまりに動くもんだから途中で見失って探して歩き回って。で、ばったり 神様も粋な事するもんよね 「あ、闇慈さん!」 「、ぐ、偶然だな!」 「そうですね!」 2人とも予想外っつーかいきなりで心の準備も出来てなくて、すっごく不自然にどもりながら目を逸らして挨拶して沈黙してしまったの。 「「あの!」」 これまた同時。 「すいません!闇慈さんからどうぞ!」 「いや!から言えよ!」 「私のはたいした事ないんで、先にどうぞ!」 「いや、でもな」 「えっと、じゃあ、闇慈さん、バレンタインって知りません…よね?」 「いや、さすがに知ってるって。世界中飛び回ってんだし」 ははっと奴は苦笑した。それにつられて、の緊張もほぐれる。 「沢山、貰ってましたね」 「げ、見てたのか?!」 気付かなかったのね。ずっと渡そうとしてたのに、肝心なところで結構鈍感。 「凄いです」 「まぁな。ありがたいぜ。沢山のヒトが俺のためにってくれるんだから。あの量は多すぎだけどな ま、ゆっくり食べるさ」 感謝感謝と闇慈は手を合わせた。闇慈らしい感謝の仕方だわ でも、は余計渡しにくくなってしまった。 だって、タダでさえ多いチョコ、これ以上渡したら迷惑だろうかって思ったのね。 「ん〜でもな」 「はい?」 そのとき闇慈はちょっと寂しそうな顔をしていた。 「一番くれたら嬉しいと思ってた人からもらえないのはちぃと寂しいものがあるな」 「・・・・そうなんですか?」 「あぁ、例え他に沢山貰ったって、その人からもらえなきゃ嬉しさも半減するものだな」 「・・・・・」 あんまり闇慈が寂しそうな顔をするものだから、はそのヒトが少し憎くなった 「その人から、貰えるといいですね」 「あぁ、そう思ってくれるか?」 「もちろんですよ」 「…お前それが誰だか分かるか?」 「…いえ」 きょとん、とは首をかしげた。本気で分からないらしく、必死で自分の知り合いの中から心当たりのありそうな人を考える。 その姿が本当に可笑しくて、可愛かったもんだから闇慈は大笑いをしてしまった 「な、なんで笑うんですか〜〜!ひとが真剣に考えてるのに!」 「あははははっ!だってよ・・お前鈍過ぎだって!」 「何なんですか〜!もうっ!」 「・・・・・・・ばーか」 唐突に奴は真面目な顔しての額をコツンと叩いた。 いきなりの変化にが呆然としてると、さらに追い討ちをかけるようにいった。 「お前だよ、お前。。お前なんだよ」 暫くその意味を取れずにいたけど、分かった途端に林檎みたいになっちゃったのよ。 オーバーヒートってやつね。 「お、おい、大丈夫か?」 「は、はい…あ、これ!」 気がついてようやくは隠し持っていたものを闇慈に押し付けた。 今日一日持ってたんで、ちょっとひしゃげた形の箱に入ったチョコ。 それを見て闇慈も同じくらい真っ赤になった。 お互い顔を見合わせてへへっと笑って 「食っていいか?」 「はい、お口に会うかどうか。生チョコなんですけど」 「ばーか」 闇慈はにって笑った。 「お前が作ったモンがマズイ分けないだろうーが」 それから、あの2人、目に見えて仲良くなってんのよ。 バカップルってのはあれを言うんじゃないかしら? 私とは話をしていたんだけど、の顔がいきなり明るくなったのよ。 「闇慈さ――――んv」 「お〜。どうした?」 「いえ、見かけたもので」 「あはは、そうか。あぁ、そろそろ昼飯だな。…美味い店知ってんだ。いかねぇ?」 「美味しいお店ですか?是非!」 「んじゃ、行くか。こっちだぜ」 「あ、でも…」 「私ならいいよ。行っといで。約束あるし」 「そう、ですか?じゃあ、また!」 「んじゃな」 「闇慈!」 「何だ?」 私は闇慈を呼び止めた。振り向く2人。息を吸い込む 「の事、泣かせたら許さないからね!幸せにしてやんのよ!!」 は真っ赤になったけど、闇慈はにやって笑った。 「あったりまえだ!任せとけ!」 あとがき 時期外れですいません。バレンタインネタです。 分かる方は分かるかな?これは私が参加しているGG夢同盟キャラレスBBSのバレンタインネタなんです。 語り手のダンサーは私が使ってるキャラです。で、ヒロインは日本人をキャラと選んでる 椎名彰様がモデル。椎名様と闇慈の会話見ていたら、ネタが一気に浮かんできまして、同 盟管理人の神無ミスズ様と椎名様に了承を取って書かせて頂きました。楽しかったです。 この場を借りて、ネタとお名前を使う事を許して頂いたお二方感謝とともにお礼を申し上 げます。 これからもよろしくおねがいしますねv Back |